3大江水源地
倹龍沼
問い合わせ
太白山国立公園 033)550-0000
所在地
太白市蒼竹洞 山1-1番地
紹介
倹龍沼は、漢江の水源地で、蒼竹洞の金台峰谷にある。金台峰の麓にある祭堂宮泉と枯木泉、水谷のムルグニョン石澗水とイェト泉から湧き出る水が一度地下に染み込み、倹龍沼から再び湧き出て漢江514㎞の水源地となっている。1987年に行われた国立地理院による図上実測の結果、韓国で最も長い水源地に公式認定された。
倹龍沼の周囲は約20mで、その深さは分かっていない。石灰岩から湧き出る地下水の量は、1日2~3千トンにも及ぶ。長い年月の間水が流れていたために、深さ1~1.5m、幅1~2mに岩盤が削られ、そこから水が流れ出ているが、その様子はまるでうねる龍の様である。
伝説によると、昔、黄海(西海)に住んでいた大蛇が龍になるために、一番遠くの上流にある池を目指して漢江を遡り、この地に到達した。そして、この池が最も遠い池であることを確認し、この地で龍になるための修業を行ったと言われているが、その際、池に入ろうと大蛇が身悶えした跡と言われている。
倹龍沼から湧き出る水は、1年を通じて9℃ぐらいであり、周囲の岩盤に生えた苔の青さが神秘さを醸し出している。この水は、旌善の骨只川、朝陽江、寧越の東江、丹陽、忠州、麗州へと流れ、京畿道両水里で一度合流、その後、臨津江で再び合流し、黄海に流れ込んでいる。毎年8月の第1日曜日には、黄池市常緑会主催の漢江大祭が開催される。
三水嶺
問い合わせ
太白市観光文化課 033)550-2082
所在地
太白市呑田洞(赤角洞)135番地
紹介
太白市内から国道35号線を三陟方面に進むと、標高920mの峠があるが、この峠が、漢江・洛東江・五十川の分水嶺である。
雨水が、この分水嶺を経て、漢江から黄海へ、洛東江から南海へ、五十川から東海(日本海)へと流れるため、この地を“三水嶺”と呼んでいる。頂上には、オブジェと丁字閣があり、三水嶺の向かい側には鷹峰山風力発電団地(風の丘)、そして洛東正脈の起点がある。
三水嶺のことを“ピジェ峠(避峠)”とも呼ぶが、この“ピジェ(피재)”とは、三陟地方の人々が難を避けて、理想郷とされる黄池地域に避難してきたことから、“災難(재난)を避ける(피하다)”という意味で使用されたことに由来する。
黄池蓮池
問い合わせ
太白市都市交通課 033)550-2131
所在地
太白市黄池洞25-2番地
紹介
洛東江(全長525km)の水源地である黄池蓮池は、太白市内の中心部に位置し、この地から流れ出る水流は、広大な嶺南平野を悠々と流れている。蓮池の周囲が100mの上池と50mの中池、30mの下池からなり、一日約5000tの水が湧き出ている。
伝説によると、黄富者の家跡が池になったことから“黄池”と呼ばれるが、それ以前には、天の池を意味する“天潢”とも呼ばれていたという。黄富者に関する伝説は、この地にいた老僧に、布施の代わりに牛の糞を与えてしまい、これを目にした嫁が驚いて、舅の過ちの許しを請い、牛の糞を片付けて瓢で米をすくって布施をしたところ、“この家の運は尽き、大きな変事が起きるだろう。その変事から免れたければ、私についてきなさい。しかし、絶対に後を振り向いてはならない”と老僧が言ったので、老僧の後をついて行くと、道溪邑九士里の山の背に到達した。すると、家の方面で雷鳴と落雷が起き、天地が崩れるような音がしたために、驚きのあまり老僧の言葉を忘れて後を振り返ってしまった。すると、黄富者の家は、地底へと落ちて大きな池になり、黄富者は大蛇となって池の中で暮らすことになった。嫁は石となり、その姿はまるで子どもを背負っているかのような形だったという。家の跡地は3つの池に変わり、上池が家跡、中池が小屋跡、下池がトイレ跡と言われる。